スペクトリス株式会社ブリュエル・ケアー事業部

ブリュエル・ケアーは、高い技術力と70年に渡る豊富な実績を背景に、振動騒音計測の分野をリードしてきました。そして、さらに新たな領域へチャレンジし続けます。
今年は、その取組みから生まれた新しいセンサ、革新的な音源探査ソリューション、そして新たな次元へのアプローチをご紹介します。これらは、自動車の振動騒音の課題解決に大きく貢献するものと確信しております。
是非、ブリュエル・ケアーのブースにてご体感下さい。

展示内容

解析能力を大幅に向上させた音源探査システム

音源探査ソリューション は、製品から放射される騒音を効果的に低減するため、影響の大きい音源の位置や寄与を直感的かつ定量的に明らかにする技術です。ブリュエル・ケアーはこの分野における先駆者であり、長年にわたりさまざまなソリューションをご提供してきました。そして、今回さらにこの手法を進化させた新たな技術、ワイドバンドホログラフィをご紹介します。

〈ワイドバンドホログラフィの特徴〉

・従来、広帯域の特性を把握するために必要だった2種類の測定・解析が一度で完了
・ゴーストの大幅な低減
・従来のホログラフィ法よりも、測定対象から離れた位置で測定することが可能
・従来のハードウェア（マイクアレイ、フロントエンド）をそのまま活用可能

内装材の吸音率を実車装着状態で解析できる
ダブルレイヤハンドヘルドアレイシステム

内装材の吸音特性は、通常、音響管等を用い単体サンプルとして計測されますが、車両に装着した状態では、設置方法によっては必ずしも同等の性能が得られるとは限りません。

音源探査として開発されたダブルレイヤハンドヘルドアレイの解析機能を今回新たに拡張し、実車装着状態での吸音率測定を可能としたシステムをご覧頂きます。

〈ダブルレイヤハンドヘルドアレイを用いた現場吸音率解析の特徴〉

・従来容易でなかった実車装着状態での内装材の吸音率測定を簡易に把握することが可能
・一連の測定により、パネル寄与解析、および車外からの入力成分を分離することも可能

モデルベース開発（MBD）と連携可能なNVHシミュレータ

車両開発において開発期間の短縮や高い性能要件を満足させるため、MBDがますます重要となっています。 NVHシミュレータ は、実験データをベースに構築した寄与解析モデルの一部を計算モデルと入替え、騒音の性能予測を行うことができるため、MBDに大きく貢献することができます。会場では、走行パターンを任意に操作しながら、騒音をシミュレートし評価する一連のプロセスを体験できます。

さまざまな信号や測定環境に対応したトランスデューサ

ブリュエル・ケアーでは、解析システムだけではなく、計測の入り口であるトランスデューサを含めた計測チェーン全体をご提供しているため、システムの能力を最大限に発揮した計測・解析が可能です。トランスデューサおよびフロントエンドのフロントパネルでは、測定現場のニーズに応えたさまざまなタイプのラインナップを取り揃えています。今回はその中でも、特徴的な新商品をピックアップして展示致します。

・チャージ型加速度ピックアップとチャージ入力フロントパネル
・DC加速度ピックアップ
・CCLD加速度ピックアップ
・タコプローブ
・マルチフィールドマイクロホン
・サーフェスマイクロホン
・高温対応マイクロホン　　　など

ワイヤレスNV計測ソリューション

ワイヤレス技術を活用した計測システム－Sonoscoutをご紹介します。iPadとフロントエンドをWiFiにより接続したこの計測システムは、マニュアルなしでも取り扱うことができるほどに操作性抜群で革新的なツールに仕上がりました。会場にてご体感下さい。

〈Sonoscoutの特徴〉

　・WiFiとバッテリ駆動による完全なポータブル性
　・iPadのタッチ機能による直感的な操作性
　・レコーディングは最大12ch、CANやGPSも同時記録可能
　・データ確認のためのプレイバックと解析機能

※都合により展示内容が変更となる場合がありますので、あらかじめご了承願います。

学術講演会

日時：5月21日（水） 12:35～15:15　　
会場：パシフィコ横浜会議センター　501（5F）

最新の振動騒音技術Ⅱ

Recent advances in Road Vehicle Moving Source Beamforming

Svend Gade・Bernard Ginn・Jorgen Hald・Jesper Gomes
Bruel & Kjaer Sound & Vibration